だりー

ナパーム弾の炎で君が燃える夢を見た。

青い街路灯みたいだった。

随分せわしなかったけど。

 

君んちのベランダで俺のTシャツがびしょびしょになった。こないだの嵐で。

すぐに取り込んでも良かったけど、見てた。

何せ雨が横殴りで、部屋が濡れると思ったから。

 

雷が光って、俺の「オオッ!」と君の「キャッ」がシンクロ。

雲と雲の間合いを縫って稲妻がのびて、浮世絵の竜みたいだった。

ゴロゴロゴロ。2人の怠慢が篭った君の部屋のだらしない音響でも、鮮明に聞こえた鳴き声だ。久々にテンションが上がった。

君はビビって俺にくるまった。

雷からは守れんぜさすがに。

2人で丸焦げはさすがに。

 

愛とかじゃないから駆け引きはよしたかったなぁ。情とかも無いし。

君は回りくどいのが好きやなぁ。

ラブソングの聴きすぎだぜ。