よるべ

2022/05/07

確かな幸の形。輪郭が見えたぜ。

両手でも抱えきれんくて、全員で神輿みたいに担いで、みんな嬉しそうで俺も嬉しかった。

 

山新しい顔を憶えたぜ。

馴染みの顔も、沢山憶え直した。

これから一生忘れるわけにはいかん顔たち。

これからもしれっと縋りつかせてもらうぜ。

 

人、食べ物、飲み物、音、光。

目がくらむくらい全部眩しかったけど、

それでも目を離せなかった。

瞬間瞬間、全てのシチュエーションが完璧で、ただ俺の至らなさばっかり目立ったけど。みんなが広すぎる受け皿だった。まじでもっと精進するよ。強くなるぜ。

 

きっとな、きっと、

これから沢山尾ひれついて、

俺の口から言葉になる度に、毎度装飾が施されていくと思うんだけども。

初めてのSEXは1度きりですや。大事に大事に美化していこうと思う。

ただでさえ美しかったあの夜の、多少のまだ愛せない部分も、きっといつか1粒残さず愛せる日が来るんや。

人間は素晴らしい。

 

またやるぜ。

次はもっと良い夜作るよ。

自分の心に、また沢山の手形を残してく。

みんなで手を繋いで、目を瞑って、カーテンを閉めて、朝が来るまでにひっそり眠りにつこうぜ。

人生は素晴らしいぞ。

仲が良いとこういうことできるぞ。

 

まじ最高。さいこー!