あいかわらず

2022年04月26日、

あいかわらず、

イフクベタカシは生きてるよ。

なんとかではあるが。

飛び交う花粉と、好きでつけてる訳でもないこの潰れっ鼻が、二つの意味で見事にストレスの源泉なわけだが、それ以外は順調。

 

あいかわらず、

今日の俺もロックスターとは程遠いよ。

靴紐を結んでボロボロのコンバースを履いてはみるけど、どうにもマーク・レントンのそれとは程遠いよ。

 

 

「俺はカート・コバーンの生まれ変わりだ!」「俺は田中角栄の生まれ変わりだ!」

壇上、照明の下で恥ずかしげもなくそう言えた大学時代が懐かしいよ。少なくとも今よりは断然ロックスターに近かっただろうな。

 

まぁ思い込みは任意や。

 

 

あいかわらず、

結論をつけるのが苦手なんだ。

何事にも躊躇してしまう。

この迷いを拭い去ることができたなら、俺はもっと、俺が望む俺に近かったはずなのに。

 

尾崎豊は悩んだのかな。

そもそもロックスターはくよくよしないのか。

 

そんな人間いないか。社会のメンタルは急性期真っ只中らしいじゃん。皆、それぞれにそれぞれがもってる外せない足枷だ。外せないなら付き合っていかねば。

 

 

最近、

最近、同い年の友達が出来てな。

浜辺でアイスクリームを食ったんだ。

波の音が良く聞こえた夜だった。

 

 

生まれてから24回目の春が終わったよ。

10歩おきに靴紐を結びなおすのも、毎朝髭を剃るのも、鼻詰まってんのに無理やりかんじゃうのも慣れた。

 

けどやっぱり大一番には慣れなくて。

未だに、ああでもないこうでもないって意味の無い反芻を繰り返してるだけで朝が来る。

まったくもって、社会不適合な有様だ。

こんなみすぼらしいようじゃ、ロックスターにゃ相応しくないんじゃないか。しっかりしろよ。

 

あいかわらず、

ヒーローに憧れてる。

ヒーロー:代弁者。革命家。

どうだろう?ハンマーも革ジャンも実はいらないのかな。

 

俺は音楽以外でヒーローになるやり方を知らない。すべもない。もっとも、仮に俺が空を飛べたって、あのテポドンより速くなきゃ君のことを救えないし。高速でビューーーーンは、絶叫系アトラクションが生涯の宿敵である俺にとってなかなかの難関だぜ。

 

 

 

大1番を控えてる。5月7日さ。

これは、いつかの俺らが望んだ「出番」なのかな。あいつは懲りずに待っててくれてるだろうか。君は喜んでくれるだろうか。

 

 

今持ってる荷物。

ひとつも下ろしたくねーのよ。

もう、足枷って呼ぶのも辞めようかしら。

20余年の付き合いだし、流石にマブ判定かな。

全部抱えて壇上に立つんだ。頑張る。

晴れて、誰の生まれ変わりでもなく、俺は俺になるよ。嬉しいぜ。

 

もしかしたら、

俺は、最初からヒーローでロックスターで俺が望む俺だったんかもしれんし。思い込みは任意。みんなも軽快に思い込んでいこうぜ。

 

 

まぁまぁ、

あいかわらず、こんなですたい。

よしなに。